災害危機管理論入門

防災危機管理担当者のための基礎講座

災害発生! 現場はどう動くか? 失敗事例をもとに、危急の事態に必要な対応策を解説。

著者 吉井 博明
田中 淳
出版年月日 2008/04/30
ISBN 978-4-335-50103-6
Cコード 3336
判型・ページ数 A5 上製 ・ 340ページ
定価 3,300円(本体3,000円+税)
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内容紹介
目次

 市町村長・自治体職員、消防・警察、ライフライン企業、メディアから一般企業のBCPまで、「危機管理」に必読の1冊。
 過去に発生した多くの失敗事例を取り上げつつ、災害や危機事象が発生したときの直後の対応から一段落するまでの業務のポイントを時間軸に沿って解説。
 近年、災害やテロなど国や地域の安全を脅かす事象が多発しており、行政や企業において災害危機管理に対する関心が急速に高まっています。国や自治体、企業では災害危機管理を担当する部局を設置し、危機管理計画やBCPの作成が盛んに行われています。
 しかし、災害危機管理業務は日常的に体験できない部分が多く、関連する膨大な業務知識を必要とするため、担当者の業務習熟はきわめて困難であり、適切な教科書もありませんでした。
 本書は、実務者にとって待望のテキスト。


第1章 災害危機管理論とは
 第1節 危機とは
 第2節 危機の多様性
 第3節 危機管理――失敗の原因、PDCA
第2章 地震災害時の危機管理
 第1節 阪神・淡路大震災と市町村が直面した問題
 第2節 新潟県中越地震(中越大震災)と市町村が直面した問題
 第3節 津波と市町村が直面する問題
第3章 豪雨災害時の危機管理
 第1節 風水害に関する制度
 第2節 洪水災害時の行政および住民等の対応実態と教訓
 第3節 土砂災害時の行政および住民等の対応実態と教訓
 第4節 風水害から得られた教訓
第4章 火山災害時の危機管理
 第1節 火山災害の特徴と論点
 第2節 雲仙普賢岳に見る危機管理の課題
 第3節 2000年有珠山噴火とその危機管理に学ぶ
第5章 災害対策本部の初動と応急対応――その運営と意思決定
 第1節 災害時の初動対応と災害対策本部の立ち上げ
 第2節 災害発生直後の災害対策本部の活動内容
 第3節 避難勧告・避難指示と避難所の開設
 第4節 情報をどう収集し整理するか
 第5節 情報の発信とマス・メディアとの連携
第6章 避難と情報
 第1節 避難の理論
 第2節 災害警報の発令と伝達
 第3節 避難と住民の心理
第7章 災害時広報とマス・メディア対応
 第1節 被災地住民向けの広報
 第2節 被災地におけるマス・メディアへの対応
 第3節 インターネットの利用
第8章 生活再建・復興過程と行政
 第1節 行政による被災者生活再建支援
 第2節 復興計画づくり
第9章 産業被害と企業の災害危機管理戦略――BCP論
 第1節 災害の経済被害
 第2節 災害からの産業復興
 第3節 企業における災害危機管理の歴史、BCPの現状と課題
第10章 自主防災組織とボランティア
 第1節 自主防災活動の組織化と展開
 第2節 地域防災における「自助・共助・公助」
 第3節 地域における自主防災活動の展開
第11章 災害危機管理のための訓練・演習体系と手法
 第1節 災害危機管理訓練・演習の定義と体系
 第2節 討論型図上演習
 第3節 対応型図上演習
 第4節 演習の効果と課題
索引
編者・執筆者紹介
弘文堂スクエア
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実務の技法シリーズ特設サイト
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