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伊藤塾シリーズ

現代人権論[オンデマンド版]人権の普遍性と不可譲性

法哲学叢書 8

内容説明

「なぜ人権が地球規模で尊重されるべきなのか」という人権の哲学的基礎に根底から迫ります

冷戦終結後の「相対化の時代」において、「人権」のみが唯一揺るがない普遍的な価値原理とされ、「人権の普遍化と国際化」の時代だといわれています。しかし一方で、世界各地で人権が侵害されるような状況が無数に発生しています。
 人権の普遍性と不可譲性に焦点をあわせ、人権の観念・思想・制度の歴史について考察しつつ世界人権宣言や国際人権規約などを手がかりに人権の哲学的基礎の問題に初めて迫ります。
 「人権とは何か」「人権はなぜ尊重されるべきなのか」といった人権の哲学的基礎の問題に答えを見出すことによって、人権のより深い理解とともに、国際諸機関、各国政府、人権NGO、市民運動団体などによる人権をめぐる地球規模の実践や活動の理論的支柱を提示します。
(初版3刷:2001年5月30日)

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目次

第I部 人権概念の生成と発展
 第1章 「譲渡可能な権利」と「不可譲の権利」
  1 はじめに
  2 「不可譲の権利」と権利観念の生成
  3 「譲渡可能な権利」から「不可譲の権利」へ
  4 J・ロックの自然権論と「不可譲の権利」
  補論 オッカム以前の自然権観念と教会法-B・ティアニの見解
 第2章 「不可譲の権利」思想の制度化
  1 18世紀の「不可譲の権利」思想
  2 ビュルラマキの「不可譲の権利」思想と基本法の観念
  3 不可譲の権利の制度化-アメリカ独立宣言を中心にして
  4 奴隷制問題と不可譲の権利
  5 「自然権」から「人権」へ
 第3章 「不可譲の権利」と「絶対的権利」
  1 「不可譲の権利」の意味と根拠
  2 「不可譲の権利」をめぐる諸問題
  3 人権と絶対的権利
  4 絶対的権利と例外的状況
  5 おわりに
第II部 人権の普遍性をめぐる諸問題
 第4章 現代世界における人権概念
  1 自然権観念の復活と世界人権宣言
  2 国際人権法と人権概念
  3 人権概念における制度的側面
  4 人権概念における道徳的側面
  5 人権の普遍性などについて
  補論 権利-利益説と人権概念
 第5章 人権の普遍性を否定する諸見解
  1 共同体論と地域主義
  2 文化相対主義について
  3 発展段階論について
 第6章 人権概念と道徳理論
  1 人権の哲学的正当化-世界人権宣言の成立当時
  2 伝統的タイプの道徳理論
  3 現代的タイプの道徳理論
 第7章 人権原理のための良き理由
  1 道徳理論の評価と検討
  2 人権原理のための良き理由
  3 良き理由の相互連関と価値多元論
  補論 リバタリアニズムの問題提起と社会権の正当化
 終 章
【人名索引・事項索引】