解説 改正著作権法

「情報を広めるための手段としての著作権」という観点から平成21年改正を詳説!

著者 寺本 振透 編集代表
西村あさひ法律事務所 編著
出版年月日 2010/05/15
ISBN 978-4-335-35468-7
Cコード 1032
判型・ページ数 A5 並製 ・ 418ページ
定価 3,520円(本体3,200円+税)
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内容紹介
目次

平成21年の著作権法の重要改正を、デジタルを中心とした大きな観点から眺め「著作権は情報を広めるための手段として捉える」という立場から詳細に解説。さらに、近く立法が予想されるフェアユース等、著作権法改正の動向にも言及。また、主要各国の著作権法の現状を詳解し、これまでの同法の世界における流れが一目でわかる詳細な年表も付した解説書を超えた解説書。

序 文   [中山信弘]
本書について [寺本振透]
第1章 2009年改正の意義と歴史的な位置づけ [寺本振透、深津拓寛]
  I 著作権法はどのような役割を果たしているのか?
  II 伝統的なメディアと新しい世代のメディアとの衝突
  III 2009年改正は、現時点における新旧世代のメディア企業の要求の
    均衡点に対して、どこまで迫ることができたか?
第2章 近時の議論の整理
  I 創作物の保護と情報アクセスの確保との均衡を軸とする議論の動向 [紋谷崇俊、髙木楓子]
  II 放送と通信との加速的な融合による影響を軸とする議論の動向 [佐藤義幸、川本 周、濱野敏彦]
第3章 2009年改正の解説
  I インターネットがインフラとなり、検索エンジンが
   コモディティ化した社会への対応 [佐藤義幸、濱野敏彦]
  II 公共のアーカイブにおけるデジタル技術利用の促進 [岩瀬ひとみ]
  III 情報へのアクセス障壁軽減に向けた動き [白石弘美]
  IV インターネット抜きの取引が想定できなくなった社会への対応 [紋谷崇俊、髙木楓子]
  V 著作物の二次利用に対する障害の緩和に向けた動き [佐藤義幸、川本 周、濱野敏彦]
  VI 消費者と事業者の境界の曖昧化への対応 [紋谷崇俊、髙木楓子]
  VII ワイヤード(wired)な消費者への対応 [紋谷崇俊、髙木楓子]
第4章 一般的フェアユース規定実現への課題と展望 [寺本振透、深津拓寛]
  I いわゆる「著作権の制限」規定の構造
  II 個別列挙型の規定と一般的フェアユース規定との比較
  III 一般的フェアユース規定の実現を期待する動きと、その背景
第5章 世界の動向 [孫 櫻倩]
  I はじめに―本章の目的とテーマについて
  II 権利制限の在り方に関する国際的な状況について
    1 各国の著作権法および権利制限規定を考察する上での
     前提となる基本的な視点
    2 条約および各国毎の権利制限の在り方および動向について
     (米国/英国/フランス/ドイツ/韓国/中国/台湾)
  III 放送番組のネット配信に関する各国別の対応状況について
     ―著作物等の二次的利用促進のための裁定制度および権利
      集中団体の利用状況を中心として
    1 問題の所在
    2 各国別の対応状況(米国/英国/フランス/台湾)
  IV 本章の結び
    1 世界の動向を踏まえた2009年改正の位置付け
    2 今後の課題―一般的権利制限規定の導入に向けての示唆

資料編
  資料1 著作権法の一部を改正する法律案要綱
  資料2 著作権法の一部を改正する法律 新旧対照条文
  資料3 年表
 事項索引/法令等索引/判例索引
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