神と国家と人間と

哲学的思考の深みを日常会話まで探る新法哲学入門。

著者 長尾 龍一
出版年月日 1991/03/30
ISBN 978-4-335-30083-7
Cコード 3332
判型・ページ数 A5 上製 ・ 192ページ
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内容紹介
目次
ケルゼン、親鸞、宣長を基礎とした倫理学によって、カタストロフィーに向かって進みつつある人類を内面的に救済する方法を思想的に模索します。コスモロジーとしての哲学を標榜し、終末の後の新たな魂をもった世代にむけて放つ、日常会話による「哲学入門」です。
第一章 夢と現
   魂を売った男/人生は夢か/経験論と唯我論/
   「我」と「汝」/近代哲学と言語
第二章 可能的世界
   爆発のやり直し/神と悪魔/最後の審判/ショーペンハウアー/
   続々指名?/鼻の穴はなぜ二つ?/神の叛逆/
   世界創造/可能的世界の枝分れ
 インタールード
   「当り前」と「不思議」/大学の危機/相関社会科学/
   「のら犬」と「番犬」/放射状社会の克服/広く深く?
第三章 唯物論と決定論
   エネルギーと空間/「物」と「心」/自由意思と決定論/
   因果律とは何か/ヒュームの因果律批判/規範としての因果律/
   経済学/マルクス主義と決定論
第四章 形相因の復権
   「世界三」/「世界三」と言語/経済学と「世界三」/
   ホモ・エコノミクス/「存在」の概念/形相因の復権/
   「世界三」の認識/「世界四」/裸の王様?/存在と無
第五章 当為・規範・規範体系
   哲学ロボット/ケルゼン・ロボット/当為の否定者たち/
   ニホンザルと当為/サル山と自然法/理性的自然/
   「空虚な定式」?/ケルゼンの倫理学
第六章 日本法と根本規範
   旧憲法の改正/ポツダム宣言/松本委員会/「宣言」と「回答」/
   「八月革命説」/「自由な者の支配」?
第七章 神と国家
   「神々の争い」/非宗教者と宗教/宗教における人間と宇宙/
   奇跡について/「神と国家」と『政治神学』/
   神の存在の証明可能性/神の存在の諸「証明」
第八章 終末に向けて
   奇跡の定義/ヒュームと奇跡/来世の応報/
   レーゼルのヴェーバー批判/メシア/ユダヤ人と黒人/
   「アンチ・クリスト」/「終末の世紀」?/ゴルバチョフ/
   フランス・フクヤマと「歴史の終焉」/環境問題と21世紀
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