現代アメリカ法の歴史[オンデマンド版]

現代アメリカの法・文化・社会を理解するための基本書

著者 M.J.ホーウィッツ
樋口 範雄
出版年月日 2014/12/30
ISBN 978-4-335-30378-4
Cコード 3332
判型・ページ数 A5 並製 ・ 384ページ
定価 6,600円(本体6,000円+税)
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内容紹介
目次

19世紀後期に形成された古典的法思想が、革新主義的法思想の批判を受けて衰退していく様子を時代の息吹のなかに描き、実定法への豊饒な分析を含んだ現代アメリカ法の原像が浮かびあがります。アメリカの法・文化・社会を理解するための基本書。

(初版2刷:2000年6月30日)

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序章

第1章 古典的法思想の構造:1870年-1905年
   法的伽藍の建築
   公法・私法の区分
   より抽象的、かつ一般的な性格の法的分類の始まり
   法的な議論の構造
   分類的思考
   中立的国家(州)と古典的法思想
   課税と中立性の理想
   税に関する州裁判所の判例の利用
   課税権をめぐる法理の連邦化
   福祉権能(ポリス・パワー)の法理-分類的思考と中立性

第2章 契約自由と客観的因果関係に対する革新的法思想からの批判
   契約の自由
   古典的契約法理に対する革新主義的批判の発展
   客観主義と契約法
   代理法と組織中心の社会の発展
   客観主義と代理法
   客観的因果関係の法理
   因果関係とイデオロギー

第3章 サンタ・クララ判決再考-法人理論の発展
   サンタ・クララ判決と会社の法理論
   具体的文脈の中でのサンタ・クララ事件
    -サンタ・クララ判決の真の意味
   19世紀後期および20世紀初めの法人理論
   会社の人格という概念とその決定的な法的重要性
   ウルトラ・ヴァイレス(能力外の法理)
   州外会社
   企業集中の「不可避性」
   合併と多数決主義
   実在説への攻撃
   信託基金法理の衰退-株主と会社との新たな関係
   会社の実在と取締役会の権限
   会社の自然的実在説
   結び

第4章 アメリカ法思想におけるホームズ裁判官の地位
   主観主義と客観主義
   私法における道徳主義と非道徳主義
   法典化
   立法部の優位と自然権的個人主義を調整するものとしての慣習
   厳格責任対過失責任
   第4章への著者による付言

第5章 財産権概念の革新的変容
   財産権の性質の再定義
   公用収用権
   財産権と期待利益
   法思想に与えたホーフェルドの影響
   古典的法思想についての高次法による基礎づけ
   料金規制
   公法としての財産権

第6章 リーガル・リアリズムとは何か?
   リアリズムの登場
   問題の論争
   ルウェリンのリスト
   リアリストとは誰か?
   リーガル・リアリズムと偶像破壊
   リアリズムの意義

第7章 リーガル・リアリズムの遺産
   市場の自然性に対するリアリストの批判
   正統派の法的議論への批判
   分類的思考
   公私の区分
   リアリズム-批判か科学か?

第8章 リーガル・リアリズム、官僚的国家および法の支配
   委任法理
   パウンドの変節
   パウンドとランディス─2つの伝統の衝突
   科学的伝統
   法中心のアプローチの伝統
   規制国家をめぐる新たな争い
   手続主義の再登場
   フランクファーターと連邦議会におけるムードの変化
   ルイス・ジャッフィの巡礼
   1人にとっての遅延は、他人にとってのデュー・プロセスである

第9章 第二次大戦後の法思想:1945年-1960年
   ルウェリンの後退
   第二次大戦後の法思想のパターン-その概観
   憲法と政治:1937年-1962年
   リーガル・プロセス学派と中立性原則
   ラーニド・ハンドの権利章典

終章

 引用文献索引/判例索引/事項・人名索引
 訳者あとがき
弘文堂スクエア
こども六法 第2版 特設サイト
実務の技法シリーズ特設サイト
採用情報
新・社会福祉士シリーズ