科学知と人文知の接点

iPS細胞研究の倫理的課題を考える

科学知と人文知の最先端の叡智が結集して、人類が初めて直面する問題群に挑む

著者 山中 伸弥 監修
京都大学iPS細胞研究所上廣倫理研究部門
出版年月日 2017/10/06
ISBN 978-4-335-75017-5
Cコード 3047
判型・ページ数 A5 上製 ・ 368ページ
定価 3,850円(本体3,500円+税)
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内容紹介
目次

 ゲノム編集技術の進歩とあいまって予想を超えるスピードで拡大するiPS細胞研究の最前線。次々に生じる思いもかけぬ倫理的課題。科学者と人文学者が各々の知をぶつけ合い、課題の克服に取り組む。



訂正表をアップしました(2017.10.30更新)
まえがき―社会におけるiPS細胞研究と倫理―
 山中伸弥  京都大学iPS細胞研究所所長

特別対談 幹細胞研究の倫理的課題
 山中伸弥  京都大学iPS細胞研究所所長
 島薗 進  上智大学グリーフケア研究所所長・東京大学名誉教授
  司会・青野由利  毎日新聞社論説室特別編集委員


第1部 幹細胞研究の現場から

iPS細胞研究の現状と展望
 高須直子  京都大学iPS細胞研究所副所長

ブタに由来する臓器・組織の移植医療への応用と課題
 長嶋比呂志  明治大学バイオリソース研究国際インスティテュート発生工学研究室代表

ヒト生殖細胞作製研究とその倫理的課題
 斎藤通紀  京都大学大学院医学研究科機能微細形態学分野教授


第2部 iPS細胞研究所上廣倫理研究部門から

iPS細胞の責任ある研究・イノベーションに向けたコミュニケーション
 八代嘉美  京都大学iPS細胞研究所上廣倫理研究部門特定准教授

人-動物キメラ胚研究における脳のヒト化の問題
 澤井 努  京都大学iPS細胞研究所上廣倫理研究部門特定研究員

上廣倫理研究部門における研究活動と展望
 藤田みさお  京都大学iPS細胞研究所上廣倫理研究部門部門長


第3部 オックスフォード大学の応用倫理学者から

幹細胞、遺伝子編集、正義
 クリス・ギンジェル
 ジュリアン・サヴァレスキュ
 ロジャー・クリスプ

重度の先天性疾患の予防を目的とした出生前の幹細胞治療に伴う倫理的問題
 ドミニク・ウィルキンソン
 ジョナサン・ピュー
 ガイ・カヘイン

幹細胞由来の配偶子、繰り返される体外での生殖、遺伝的親子関係
 トーマス・ダグラス
 カトリエン・デヴォルダー


第4部 国内の人文学者から

生命倫理学の方法―公平性、障害、遺伝的親子関係の問題を題材に―
 児玉 聡  京都大学文学研究科准教授

iPS細胞が高齢化社会に及ぼす影響―公共政策の観点から―
 広井良典  京都大学こころの未来研究センター教授

iPS細胞研究―超高齢社会における臨床的意義と倫理的課題―
 会田薫子  東京大学大学院人文社会系研究科死生学・応用倫理センター上廣講座特任教授


第5部 政府・国際的視点から

科学技術イノベーション政策における科学知と人文知の融合―日本における生命倫理の制度化を手がかりに―
 星野利彦  内閣府政策統括官(科学技術イノベーション担当)付参事官

幹細胞研究の倫理的課題と展望―国際的視点を交えて―
 位田隆一  滋賀大学学長


あとがき
 山極壽一  京都大学総長
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