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刑法各論 <第3版>

新・論点講義シリーズ 2

刑法各論

井田 良 著・ 佐藤 拓磨

ジャンル 法律 > 刑法 > 刑法各論
法律 > 資格試験 > 司法試験
判型・ページ数 B5 並製 306ページ
定価 本体2,800円+税
発行日 2017年12月刊
ISBN 978-4-335-31241-0
Cコード 1032
在庫 在庫あり
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内容説明

学生に人気の井田良教授による入門的学習書、愛弟子の佐藤拓磨教授とともにより読者の感覚に合った記述をめざした最新版!


 刑法各論の重要論点について、図表と2色刷で基礎的知識や学説・判例をすっきり整理、具体的な事例で考えるケース・スタディ方式で法的思考力と応用力も身につきます。最新の法改正や重要な判例を盛り込んだ待望の改訂版。
 身近な事例をめぐって法的論理が縦横に展開される、興味の尽きない刑法各論をもっと面白く学ぶために、総論の内容を大幅に取り入れ、各論と総論との融合を図った画期的なテキスト。法科大学院時代に、法学未修者のテキストとしても、司法試験対応の演習書としても、最適です。

【本書の特色】
・それぞれの犯罪類型に関する基礎的な事項を詳細に説明した入門的学習書
・旧版以降の法改正や重要判例・裁判例を織り込み、内容を刷新・拡充
・判例・裁判例において各犯罪の成立が認められた実例を多数引用
・刑法総論の内容を大幅に取り入れ、各論と総論の融合を図る
・刑事政策、特別刑法、外国法へも目を向けた立体的学習法を伝授
・全体的な知識と具体的な応用力が身につく
・記述的にも視覚的にも整理の行き届いた内容
・2色刷によるメリハリのきいた構成
・用語説明、具体例、判例解説、改正点など役立つ情報満載
・法科大学院で学ぶべきことがわかる「補講」付き

目次

1.イントロダクション
 [1]刑法各論とは【刑法典の総則と各則/総論と各論/総論的思考と各論的思考】
 [2]刑法の解釈【解釈の種類/罪刑法定主義と類推解釈の禁止】
 [3]法益概念と刑法各論の体系【法益とは/刑法の謙抑性・補充性・断片性/刑法の断片性と「処罰のバランス」論/刑法各論の体系】
 [4]ケース・スタディ
 [5]まとめ
2. 刑法による生命の保護
 [1]概説【刑法と生命保護-「生命に対する罪」の概観/生命保護の限界/「人」の意義】
 [2]論点のクローズアップ【人の終期と臓器移植法/自殺関与の意義-同意殺人の意義/自殺の不可罰根拠と本罪の処罰根拠/安楽死/自殺関与・同意殺人罪と殺人罪の関係/同意の存否に関する錯誤】
 [3]ケース・スタディ
 [4]まとめ
3. 身体に対する罪
 [1]概説【刑法による身体の保護/暴行罪と傷害罪/暴行罪・傷害罪の違法性の限界/過失致死傷罪/自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律】
 [2]論点のクローズアップ【暴行の概念/同時傷害の特例】
 [3]ケース・スタディ
 [4]まとめ
4. 生命・身体に対する危険犯
 [1]概説【危険犯とは/2つの危険犯/堕胎罪/遺棄罪】
 [2]論点のクローズアップ【堕胎罪の保護法益/遺棄概念をめぐって/ひき逃げ】
 [3]ケース・スタディ
 [4]まとめ
5.自由に対する罪
 [1]概説【保護法益としての「自由」/脅迫罪・強要罪/逮捕罪・監禁罪/略取誘拐罪/強制わいせつ罪・強制性交等罪】
 [2]論点のクローズアップ【逮捕罪・監禁罪の保護法益-可能的自由か現実的自由か/略取誘拐罪は継続犯か状態犯か/安否を憂慮する者/人身売買罪/強制わいせつ致死傷罪】
 [3]ケース・スタディ
 [4]まとめ
6.個人の私的領域を侵す罪
 [1]概説【保護法益としての個人の「私的領域」/住居侵入罪/秘密侵害罪(信書開封と秘密漏示)】
 [2]論点のクローズアップ【「平穏説」対「住居権説」/侵入の意義】
 [3]ケース・スタディ
 [4]まとめ
7.社会的存在としての人の保護
 [1]概説【法益としての名誉、信用、業務/名誉に対する罪/名誉毀損罪と真実性の証明/信用毀損罪/業務に対する罪】
 [2]論点のクローズアップ【名誉の概念、名誉毀損罪と侮辱罪の区別/230条の2の法的性質/公務も業務か】
 [3]ケース・スタディ
 [4]まとめ
8.財産の刑法的保護
 [1]概説【財産犯の分類と体系化/財産犯の客体/財産犯の保護法益/不法領得の意思】
 [2]論点のクローズアップ【財物の意義/本権説と占有説/不法領得の意思の要否】
 [3]ケース・スタディ
 [4]まとめ
9.窃盗罪と器物損壊罪
 [1]概説【領得罪と毀棄(隠匿)罪/窃盗罪/不動産侵奪罪/親族相盗例/器物損壊罪/器物損壊罪以外の毀棄隠匿罪】
 [2]論点のクローズアップ【占有態様の変化と不動産侵奪罪の成否/親族相盗例における親族関係/建造物の他人性】
 [3]ケース・スタディ
 [4]まとめ
10.強盗罪
 [1]概説【強盗罪の罪質/1項強盗罪/強盗利得罪(2項強盗罪)/事後強盗罪/昏酔強盗罪/強盗致死傷罪、強盗傷人罪、強盗殺人罪/強盗・強制性交等罪および同致死罪/強盗予備罪】
 [2]論点のクローズアップ【強盗罪における暴行・脅迫の時期/240条の主観的要件/事後強盗の予備】
 [3]ケース・スタディ
 [4]まとめ
11.詐欺罪と恐喝罪
 [1]概説【共通点と相違/基本構造/詐欺罪の諸問題/電子計算機使用詐欺罪/恐喝罪の要件】
 [2]論点のクローズアップ【キセル乗車/いわゆる無意識的処分行為をめぐって/権利行使と恐喝罪の成否】
 [3]ケース・スタディ
 [4]まとめ
12.横領罪と背任罪
 [1]概説【横領罪と背任罪の関係/横領罪-総説/委託物横領罪の諸問題/遺失物等横領罪(占有離脱物横領罪)/背任罪】
 [2]論点のクローズアップ【3つの横領罪の相互関係/不法原因給付物と横領/横領後の横領/背任罪における「他人の事務」/横領と背任の区別】
 [3]ケース・スタディ
 [4]まとめ
13.盗品等に関する罪
 [1]概説【保護法益/主体/客体-盗品等(贓物)/行為】
 [2]論点のクローズアップ【盗品関与罪の本質/親族間の犯罪の特例】
 [3]ケース・スタディ
 [4]まとめ
14.公共危険罪
 [1]概説【社会的法益に対する罪-総説/公共危険罪/放火の罪-総説/現住建造物等放火罪/非現住建造物等放火罪/建造物等以外放火罪/その他の犯罪/往来を妨害する罪-総説/往来妨害罪と往来危険罪/汽車転覆等罪/往来危険による汽車転覆等罪】
 [2]論点のクローズアップ【建造物としての一体性/放火罪の既遂時期/「公共の危険」とその認識の要否】
 [3]ケース・スタディ
 [4]まとめ
15.文書偽造罪
 [1]概説【偽造の罪-総論/文書偽造罪-総説/各犯罪類型】
 [2]論点のクローズアップ【形式主義の根拠/コピーの文書性/代理名義の冒用/補助公務員の文書作成権限/名義人の同意と私文書偽造罪の成否】
 [3]ケース・スタディ
 [4]まとめ
16.その他の偽造罪
 [1]概説【文書とそれ以外の証明手段/通貨偽造罪/有価証券偽造罪/支払用カード電磁的記録不正作出等の罪/印章・署名偽造罪/不正指令電磁的記録に関する罪】
 [2]論点のクローズアップ【架空の通貨の偽造?/テレホンカードは有価証券か/有価証券の虚偽記入の意義/権限の濫用と逸脱】
 [3]ケース・スタディ
 [4]まとめ
17.風俗に対する罪(風俗犯)
 [1]概説【3つの犯罪グループ/わいせつの罪/賭博罪および富くじ罪/礼拝所および墳墓に関する罪】
 [2]論点のクローズアップ【風俗犯と非犯罪化論/わいせつ性と表現の自由/サイバーポルノと刑事規制】
 [3]ケース・スタディ
 [4]まとめ
18.公務執行妨害罪
 [1]国家的法益に対する罪-概観【国家的法益とその保護/国家の存立に対する罪】
 [2]公務の執行を妨害する罪【概観/公務執行妨害罪(狭義)/職務強要罪/その他の犯罪類型】
 [3]論点のクローズアップ【公務執行妨害罪における職務/職務の適法性の判断方法/職務の適法性に関する錯誤】
 [4]ケース・スタディ
 [5]まとめ
19.司法手続の保護
 [1]概説【本講で取り上げる犯罪/逃走の罪/犯人蔵匿等罪と証拠隠滅等罪-総説/犯人蔵匿等罪/証拠隠滅等罪/親族による犯罪に関する特例/証人等威迫罪/偽証の罪/虚偽告訴等罪(誣告罪)】
 [2]論点のクローズアップ【犯人蔵匿等罪における「罪を犯した者」/証拠隠滅等罪における「他人の」刑事事件/犯人じしんによる犯人蔵匿・証拠隠滅の教唆/偽証罪における虚偽の陳述の意義】
 [3]ケース・スタディ
 [4]まとめ
20.職権濫用の罪
 [1]概説【罪質と保護法益/犯罪類型/公務員職権濫用罪】
 [2]論点のクローズアップ【「意思の強制」は職権濫用の要件か】
 [3]ケース・スタディ
 [4]まとめ
21.賄賂の罪
 [1]概説【罪質と保護法益/賄賂罪の諸類型/賄賂の意義/「職務に関し」の意義/他罪との関係】
 [2]論点のクローズアップ【いわゆる純粋性説/社交儀礼と賄賂/政治家と贈収賄罪/内閣総理大臣の職務権限/必要的共犯】
 [3]ケース・スタディ
 [4]まとめ
補講 法科大学院が教えるべきこと・法科大学院で学ぶべきこと
 [1]はじめに
 [2]法科大学院教育の目ざすところ【汎用性のある法的学識と法的思考力/具体的事例とその解決/事実分析の能力/長文事例を読み分析する力
【事項索引・判例索引】