憲法裁判権の動態 <増補版>

憲法裁判権をめぐる問題状況とその動態の解明をめざして!

著者 宍戸 常寿
出版年月日 2021/01/21
ISBN 978-4-335-30337-1
Cコード 3332
判型・ページ数 A5 上製 ・ 424ページ
定価 6,380円(本体5,800円+税)
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内容紹介
目次

 緻密な史的分析と現状への深い考察をとおして、憲法裁判権の動態を捉え切った初版を丁寧に見直すとともに、3本の新しい論文を加えた、リニューアル版。
 ドイツにおける憲法裁判権の動態につき、「憲法」「裁判」への含意に留意しながら、その成立過程の動向に関して精密な分析を試みた第1部、その分析結果に基づき、立法者との関係についての限界確定論の動態につき、その判例傾向や従来の議論との連続あるいは断絶に関して多角的な検討を試みた第2部。そして、日本の違憲審査制に関する3論文を加えて構成された補論。
 宍戸・憲法学の源流が、今ここに装いも新たに甦る。
序 論

第1部 憲法裁判権の制度と理解
第1章 「憲法裁判権」の源流
 第1節 「帝国国制」の崩壊
 第2節 ラントにおける「憲法裁判権」の源流
 第3節 ドイツ帝国と「憲法裁判権」
第2章 ワイマールにおける「憲法裁判権」の展開
 第1節 一般の裁判官の審査権
 第2節 ライヒ国事裁判所
 第3節 「憲法裁判権」の完成とワイマール国法学
第3章 ボン基本法における憲法裁判権の成立
 第1節 「憲法裁判権」と連邦憲法裁判所
 第2節 基本法適合的な憲法裁判権の理解
 中間総括

第2部 現在の憲法裁判権の問題状況
第1章 裁判官の規範拘束
 第1節 裁判官の規範拘束
 第2節 初期の限界画定論争
第2章 基本権論と憲法裁判権の限界画定
 第1節 「価値体系」論
 第2節 防御権と憲法裁判権
 第3節 基本権の「客観法的側面」と憲法裁判権
第3章「機能法的考察」
 第1節 機能法的考察とは何か
 第2節 機能秩序における連邦憲法裁判所
 第3節 具体的な問題領域
 第4節 批判と検討
結 論

補論1 日本憲法史における「憲法裁判権」
補論2 司法のプラグマティク
補論3 統治行為論
補論4 司法権=違憲審査制のデザイン

【事項索引】
憲法裁判権の動態

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法律  > 憲法
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