エンタテインメント法実務

エンタメ・ビジネスをめぐる法律実務の基礎を網羅

フォーマット
書籍 電子書籍
著者 骨董通り法律事務所
福井 健策 編著
小林 利明 編著
出版年月日 2021/06/03
ISBN 978-4-335-35816-6
Cコード 3032
判型・ページ数 A5 並製 ・ 502ページ
定価 4,180円(本体3,800円+税)
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内容紹介
目次

 映画・テレビ、音楽、出版・マンガ、演劇、ライブ……。華やかなイメージのエンタメ・ビジネスの世界ですが、ビジネスである以上紛争やトラブルはつきもの。しかし、その法律実務は一筋縄ではいきません。扱う法分野は広範で体系化もされておらず、さらには無数のローカル・ルールや力関係が現実のビジネスを動かしており、問題を複雑にしています。
 本書は、そんな「業界知識」やジャンル固有の事情を紹介しつつ、それらを一般的な法知識とつなげることを目指した、エンタテインメント法実務解説の決定版。各章では、ジャンルごとのビジネス構造の概観から始めて、代表的な実務問題を取り上げながら課題・論点・解決策を俯瞰的に示しました。注や各章末の文献リストでは、さらなる学習のための情報も充実。法律家のみならず、企業のライツ担当をはじめ各ジャンルでエンタテインメント法実務にかかわるすべての人に、必携の一冊です。



訂正表を公開しました(2022年2月28日更新)
第1章 総論
第2章 映画・テレビ
第3章 音楽
第4章 出版・マンガ
第5章 ライブイベント
第6章 インターネット
第7章 美術・写真
第8章 ファッション
第9章 ゲーム
第10章 スポーツ
【事項索引/判例索引】


【詳細目次】
第1章 総 論 
1-1 エンタテインメント法とは何なのか
1-2 どんなプレーヤーがエンタテインメント法実務に関わるのか
1-3 対象となる法領域を俯瞰する
1-4 対象となる法領域①:エンタテインメント契約
1-5 対象となる法領域②:各種の権利問題
1-6 対象となる法領域③:その他の法ジャンル
1-7 エンタテインメント法実務にはどんな特徴があるか

第2章 映画・テレビ 
2-1 映画・テレビビジネスと法実務
2-2 クラシカルオーサー・モダンオーサー
2-3 著作権法29条と「製作者」、リスクマネー論・下請法
2-4 製作委員会と映像ファンド、金商法
2-5 映画と消尽
2-6 並行輸入
2-7 放送法ほか業法
2-8 作品タイトルと商標・不正競争
2-9 海外ライセンス契約――オプション契約を例に

第3章 音 楽
3-1 音楽ビジネスと法実務
3-2 作詞家・作曲家(著作者)、音楽出版社
3-3 JASRAC等著作権集中管理団体
3-4 原盤ビジネスと各種原盤契約
3-5 プロダクションと専属マネジメント契約
3-6 レーベルと専属アーティスト契約
3-7 アーティストの移籍・独立をめぐる実務的問題点
3-8 JASRAC処理の実際
3-9 シンクロ権
3-10 包括契約と独禁法
3-11 委嘱楽曲におけるJASRACによる特別な扱い
3-12 貸譜と著作権類似の契約条項

第4章 出版・マンガ
4-1 出版・マンガビジネスと法実務
4-2 出版権とは
4-3 出版権設定契約
4-4 出版権の登録と当然対抗制度
4-5 マンガ
4-6 マンガ原作者
4-7 マンガ編集者
4-8 連載マンガ
4-9 翻訳出版
4-10 出版物の利用

第5章 ライブイベント
5-1 ライブイベント・ビジネスと法実務
5-2 舞台作品を制作し、上演するための契約
5-3 国際上演契約
5-4 国際契約における頻出条項
5-5 チケットの法的性質と効力
5-6 チケット高額転売
5-7 消費税の取扱い
5-8 各種の保険
5-9 各種許認可―建築・仮設、道路・公園使用、飲食物提供、風営法
5-10 ライブビュー・二次利用
5-11 上演と音楽著作権
5-12 会場での録音・録画
5-13 ワークショップなど参加型イベントと模倣・事故

第6章 インターネット
6-1 インターネット・ビジネスと法実務
6-2 音楽配信・動画配信と権利処理
6-3 インターネット・ビジネス一般に関する著作権問題
6-4 DRM (デジタル著作権管理)と法規制
6-5 プロバイダ責任制限法による削除請求や発信者情報開示請求
6-6 オンライン海賊版
6-7 リンク規制とリーチサイト問題
6-8 ダウンロード違法化
6-9 まとめサイト/キュレーション・メディア
6-10 ソーシャルメディア/投稿サイト(メディア側の視点)
6-11 ソーシャルメディア/投稿サイト(ユーザー側の視点)
6-12 「歌ってみた」と包括契約
6-13 デジタル技術を介した「実演」
6-14 プロバイダ・モールの責任
6-15 オープンソース化/パブリックライセンス
6-16 プラットフォームと独禁法規制
6-17 青少年保護・フィルタリング
6-18 名誉毀損・プライバシー侵害・忘れられる権利
6-19 国際裁判管轄・準拠法
6-20 ビッグデータ
6-21 人工知能と著作権

第7章 美術・写真
7-1 アート・ビジネスと法実務
7-2 著作物性①:美術の著作物
7-3 著作物性②:写真の著作物
7-4 著作物性③:エンブレム
7-5 制作上の問題①:作品制作と著作権
7-6 制作上の問題②:写真の加工
7-7 素材①:肖像権
7-8 素材②:パブリシティ権
7-10 素材③:神社仏閣
7-11 利用①:美術館等における作品の利用
7-12 利用②:展覧会契約
7-13 利用③:作品の応募
7-14 その他①:著作権管理
7-15 その他②:追及権
7-16 その他③:デジタル技術とアート作品

第8章 ファッション
8-1 ファッションビジネスと法実務
8-2 ファッションデザインの法的保護とトレンドの存在
8-3 まずはデザインが「模倣」されているかを確認しよう
8-4 広く知られたファッションデザインの保護
8-5 ファッションデザインは著作物か
8-6 ファッションデザインと意匠権の相性の悪さ
8-7 ファッションブランドと商標パロディ

第9章 ゲーム
9-1 ゲーム業界と法実務
9-2 ゲームに含まれる著作物
9-3 オンラインゲーム
9-4 ガチャに関する規制
9-5 RMT
9-6 クレーンゲーム
9-7 VR ゲーム
9-8 eスポーツ

第10章 スポーツ
10-1 スポーツビジネスと法実務
10-2 スポンサー契約
10-3 商品化権
10-4 放映権
10-5 大学スポーツと商業化
10-6 代理人(エージェント)
10-7 スポーツと事故・怪我
10-8 スポーツとハラスメント
10-9 スポーツとマイノリティ
10-10 スポーツと紛争解決
【事項索引/判例索引】
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